星天qlayとは

2024.11.14

エリアにさらなる賑わいを!第3土曜日、どう盛り上げる?ー星天qlayギャザリング vol.7レポート

2023年2月より順次オープンしている商業施設「星天qlay」。相鉄本線星川駅から天王町駅間の高架下に位置するこの施設では、テナント同士の連携を強め、エリアの活性化を図るため、従業員が集まって意見交換を行うギャザリング(集会)を定期開催しています。

今回は、2024年8月8日(木)に行われたギャザリングVol.7の様子をレポートします。

 

最近の星天は?近況報告タイム

施設オーナーである相鉄ビルマネジメント、エリアブランディングを務めるYADOKARI株式会社からの挨拶と共有から、ギャザリングがスタート。その後はテナントの方々から、全体に伝えたいこと、新たに始めた取り組みなどを報告する共有タイムが設けられました。

Bゾーンにあるシェアオフィス「qlaytion gallery」で、星天周辺をはじめ横浜市内のプレイヤーと共に様々なイベントを開催しているハーチ株式会社からは、8月に開催予定のイベントがシェアされました。

今回がギャザリング初参加の「惣ざいと土鍋ごはん 時々クラフトビール。SAI.」からは、このようなコメントが。

SAI.「うちはお弁当の販売も行っているので、星天qlayで働くスタッフさんにお弁当の社割を行いたいなと考えています。また、先月からさまざまな国や地域のご飯を食べられる『UTAGE』という企画をスタートしています。月に1度開催していけたらと思っているので、ぜひお気軽にいらしてください」

Dゾーンにある”生きかたを、遊ぶ住まい”YADORESIのコミュニティビルダーからは、

YADORESI「YADORESIには、ライターやカメラマンなどスキルを持った住人がいるので、住人ができることをリスト化しようと思っていいます。お互いに何に困っているかが分かるだけでもエリアの活性化、パワーアップにつながると思うので、テナントの皆様も、『こんなことができる住人はいないかな?』というものがあればぜひお声がけください」

という案内がありました。

 

初開催!「星天qlayの日」振り返り

7月20日(土)に開催した「星天qlayの日」の様子

続いては、7月20日(土)に施設全体で開催したイベント「星天qlayの日」の振り返りが行われました。「星天qlayの日」は、第3土曜日を賑わいの1日として施設全体で特別企画やキャンペーンを行い、星天qlayに足を運ぶきっかけを作ろうと今年度からスタートした新企画です。

まずは企画を担当したYADOKARI株式会社から、7月の振り返りがシェアされました。

YADOKARI「たくさんの特別企画やキャンペーンが行われ、星天qlayらしさが表現された1日になったのではないかと思います。チラシやsnsを見て、都内や千葉、大阪から足を運んでくれたお客様もいらっしゃいました。

一方で、暑さの影響もあり外を歩く方は少なく、屋内企画を中心として実施したため、テントや装飾など外から一目で分かるようなイベントらしい賑わいが作れなかったという反省点もあります。イベントの旗印となるような目玉企画の必要性も感じたので、次回はそういった目玉企画を中心に据えつつ、そこを旗印にテナントの方々に企画を考えてもらうのが良いのではと思っています。

この場でご出店者の皆様とも今後よりよくするための意見交換をさせていただきたいです。」

 

どうする?9月の星天qlayの日

7月の反省点を全体で共有し、続いては9月の星天qlayの日に向けた話へ。暑さへの対策と子どもだけでなく大人も楽しめる企画を念頭に、開催時間を夕方にずらし、ビアガーデンやピクニックなど、夜の星天qlayを楽しむ「星天宵祭」がたたきの案として提示されました。

テナントの方々からは、「星天qlayの日のターゲットは?」、「イベントの目的は集客?認知?賑わいづくり?」、「”星天qlayの日”と”星天qlayフェス”の違いは?」、「開催時間を20時までにするなど、思い切って後ろ倒しにすることは可能性として考えられるのか?」など、前のめりに質問が飛び交い、イベントへの共通認識が固まっていきました。

全体での質疑応答の後は、7月の振り返り&9月の企画を練るグループワークを行いました。グループ分けはご覧の通りです。

【グループ1】
ミサキドーナツ
ダイワサイクルSTYLE
ハーチ株式会社
ばばほいくしつ星川
横浜国立大学 総合学術高等研究院 共創革新ダイナミクス研究ユニット

【グループ2】
UNION SEAFOOD CAFE & HANERU
タリーズコーヒー
SAI.
Robert’s Coffee
ハックドラッグ

【グループ3】
無印良品 500
Pet Plus(株式会社AHB)
Patisserie & Cafe PINEDE
YADORESI
そうてつローゼン

飲食系の店舗が多い【グループ2】は、同じような課題感を抱えていることもわかりました。

「毎月限定メニューを出したりと変化をつけているけれど、なかなかリピーターの方が増えないのが課題。ランチタイム以降の集客にも難しさを感じています」というUNION SEAFOOD CAFEの悩みに、グループの皆さんが共感して頷く場面も。

そういった課題感を受け、SAI.さんからは共通の課題を解決するためのこんな提案が。

SAI.「せっかくイベントをやるなら、集客など日々の課題を解決できる形になったら良いですよね。もちろん店舗に足を運んでいただくのが一番嬉しいけれど、まずは星天qlayを知ってもらう、イベントを知ってもらうフェーズだと思うので、バラバラに何かをするのではなく、テナント同士でコラボレーションして何かを販売したり、施設内の一か所に集まって販売や企画をしたほうが、相乗効果で集客が期待できるのではと思います」

こういった提案を踏まえ、飲食を外で販売する際のルールを確認しつつ、実際にどんな企画が可能か具体的な話し合いが行われました。

他のチームもざっくばらんに意見交換が行われ、前回の反省を活かした現実的な対策から

アイデアベースの企画まで、星天qlayの日がもっと楽しくなり、多くの人に知ってもらうための案が飛び交っていました。なかでも印象的だったのは、横浜国立大学 総合学術高等研究院 共創革新ダイナミクス研究ユニットの真鍋先生のアイデア。

真鍋先生「お客様はもちろんですが、星天qlayで働く皆さんが楽しめる工夫も必要だと思います。イベントの日は自分のお店が忙しく、他のテナントを回る余裕はないと思いますが、例えばイベント終了後の1時間は撤収をせずに星天qlay内を回遊できたら、他のテナントが何をしていたか知ることができるし、スタッフの皆さんもイベントを楽しめるのではないでしょうか」

グループワークの後は、それぞれのグループで出た意見を全体でシェアしました。その一部をご紹介します。

「飲食系のテナントが店舗を飛び出してテントで出店できるようになると、やれることが広がる」

「お酒、屋台、クリスマス、ハロウィンなど、何か一つ全体でのイベントテーマが決まっていると企画を作りやすい」

「9月の星天qlayの日は、季節感に合わせて屋台を目玉企画にしたらおもしろそう。暑さ対策も考え、夏の時期は夜遅くまでイベントをやっているほうがより多くの方に楽しんでいただけるのではないか」

「イベントのターゲットが子どもだけにならないよう、ビアフェスを開催したら大人にも夜の星天qlayを楽しんでもらえるのでは」

「7月の星天qlayの日では、お客さんにイベントの案内ができるインフォメーションがなかったので、次回は駅前にインフォメーションを設置して、イベント・施設のご案内ができるコンシェルジュ機能をつけるなど、攻めたインフォメーションを行うのはどうか」

次回以降のイベント企画に反映できそうな具体的なアイデアも集まり、星天qlayの日のさらなる発展が期待できるグループワークとなりました。

 

ここから何かが生まれる!?交流タイム

ここで全体のギャザリングは終了。ギャザリング終了後は1時間ほど会場であるqlaytion galleryを解放しており、テナント同士が気軽に交流できる場が設けられました。

初めて顔を合わせるテナントの方に「改めてお名前聞いても良いですか?」と声をかけたり、企画を実現できるよう屋外で飲食物を販売する際のルールを確認し、相鉄ビルマネジメントやYADOKARIの担当者に質問をしたりと、皆さん積極的に交流している様子。

特に飲食系のテナントが集まっていた【チーム2】は、グループワークのまま席を立たず、ワーク内であがった話題をより深く議論している姿が印象的でした。

お互いのことを知るフェーズから、チームとして星天qlayのことをより良くしていくための意見交換の場へと進化している。そんな第7回目のギャザリングとなりました。

 

取材・文/橋本彩香

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