星天qlayとは

2024.11.15

【イベントレポート】星天宵祭 | ホシテンヨイマツリ

第3土曜日に不定期に開催されるイベント「星天qlayの日」!第2回目となった9月21日(土)は、大人も子どもも楽しめる企画が星天qlayのさまざまなテナントで同時開催されました。

「星天宵祭 ホシテンヨイマツリ」と題して残暑の季節を楽しんだ、イベント当日の様子をお届けします。

 

《トークイベント》星天qlayLAB(ラボ) @Cゾーン 芝生広場

「暮らしに”ときめき”が循環する 『ファン』が溢れる場づくりのヒント 〜ケーキとクラフトビールからはじまる、まちのつながり〜」


「星天qlay LAB(ラボ)」は、暮らしやまち・消費・学び・働き方など多様な切り口を”遊び”の視点で捉え直し、探求するトークイベントです。星天qlayのさまざまな空間を会場に定期開催しています。

第7回目となる今回は、なんと初めての屋外開催!芝生広場を会場に、Cゾーンに店舗を構える「Patisserie&Cafe PINEDE」(以下、 PINEDE)と、ファンづくりをベースとした繋げるPR(Public Relations:パブリックリレーションズ)会社として、人と人を繋ぐ「ビール」と「まち」の可能性を探究している横浜ファンカンパニー株式会社(以下、横浜ファンカンパニー)からゲストをお招きしてトークを行いました。


ケーキとクラフトビール。一見すると繋がりが薄いようにも感じるPINEDEと横浜ファンカンパニーですが、それぞれの商品によって人々の暮らしにときめきを循環させ、「ファン」が溢れる場づくりを行っているという共通点があります。今回はそんなPINEDEと横浜ファンカンパニーによって、「食」、「ファンづくり」、「暮らし」の3つを軸にトークが展開されました。

ファシリ―テータ―であるYADOKARI株式会社の山下が、「PINEDEさんに行ったことがある人ー?」と問いかけると、会場にいるたくさんの方の手があがりました。改めて、PINEDE星天qlay店の五反分杏樹店長、関東エリアマネージャーの功刀葉美さんより、PINEDEについて紹介していただきました。

 

ケーキを通して、多くの人に楽しさを

五反分 杏樹 /(PINEDE星天qlay店 店長):2024年1月、PINEDEブランド25店舗目としてオープンした、PINEDE星天qlay店の店長として就任。PINEDEのブランド理念をもとに、お誕生日も、お祝いの日も、なんでもない日も、おいしさから感じる楽しさをお客様と共有できたら、と「保土ケ谷で愛されるケーキ屋さん」を目指し、日々おいしいケーキ作り、お店作りに奮闘中の新米店長。

五反分さん「PINEDEは『ケーキを通して多くの人に楽しさを』を合言葉に、シンプルながらも細部までこだわったケーキを提供しています。お誕生日も、お祝いの日も、なんでもない日も、おいしさから感じる楽しさをともに。そんな幸せをお客様に届けております。

特に大事にしていることが、ホスピタリティあふれる接客です。ケーキを買っていただくだけでなく、ケーキを通して生まれる会話を日々意識しています。私はお客様に興味を持つことを大切にしており、『今日は暑いですね』、『ネイルがかわいいですね』など、些細なことも気付いて会話に繋げ、自分のファン、PINEDEのファンになっていただけるよう頑張っています」

山下「五反分さんは、いつも素敵な笑顔でコミュニケーションをとってくださる姿が印象的です。日々どういう思いでお客様とコミュニケーションをとっていますか?」

五反分「私は、お友達になれるような会話の距離感を意識しています。PINEDEは店舗ごとにそれぞれの空気感がありますが、星天qlay店は賑やかでフレンドリーなケーキ屋さんにしたいと思っています」

功刀 葉美(PINEDE事業部 関東エリアマネージャー):PINEDEのお客さんを思う姿勢とキラキラのショーケース、かわいらしい店内に惹かれ2021年に入社。PINEDE田園調布店で店長として1年半勤務後、2024年1月よりエリアマネージャーに就任。「ケーキを通して多くの人に楽しさを」をモットーに、人と人をつなぐケーキを提供。ケーキをお持ち帰りいただいた「その先」に寄り添うことを考えながらケーキを作り、お店でお客様とお話し、関係性を築いている。

功刀「私はエリアマネージャーとして現在関東の7店舗を担当していますが、やはり店長によってそれぞれ店舗の色が違うと感じます。星天qlayは五反分が店長なので、明るくフレンドリーな人が集まりやすいのだと思います。

PINEDEとしては、ただケーキを作るだけでなく、お客様がケーキを持ち帰って、箱を開ける姿を想像する。そういったところに幸福感を得られる人を意識的に採用しています」

山下「とても素敵ですね。PINEDEさんの店舗はガラス張りで、外から厨房を見ることができます。厨房がシースルーになっているのは、何かこだわりがあるのでしょうか?」

功刀「例えば朝お仕事に向かう時に、アップルパイを焼いている香りで幸せな気持ちになる。そのようにお店に来店せずともPINEDEを感じてほしいという思いで、すべての店舗で厨房をガラス張りにしています。通りがかった子どもが厨房をのぞいてくれたら、手を振って応えて、コミュニケーションをとる従業員も多いです」

 

「好き」が自然と伝播する

工藤 葵 (横浜ファンカンパニー株式会社代表取締役、共同代表):1993年、札幌生まれ。横浜在住。高校生の頃に母親を乳がんで亡くしたことをきっかけに看護師を志す。看護師として経験を積んだ後、医療・介護現場ではない場所で人それぞれの“生きる眩しさ”について向き合いたいと思い2020年独立。「横浜ビール」の広報に携わりながら写真と文章、広報企画を軸に活動した後に「横浜ファンカンパニー株式会社」を立ち上げる。

続いては、ゲストの工藤葵さん、横内勇人さんより、横浜ファンカンパニーについて紹介していただきました。

工藤さん「私たちはもともと横浜ビールという、横浜市内で最も長い歴史を持つローカルビアカンパニーで広報をしていて、そのときの部署名が、「PRファンプロジェクト」でした。広報はただ情報を発信するだけでなく、魅力を伝えて、関係性を繋げていくことが仕事だと私は思っています。

横浜ビールを通してたくさんの方と出会ったことで、もっとこのまちを面白く、そして楽しく繋げていきたい。そう思うようになり、ビールとまちの可能性を探求する、繋げるPR会社として横浜ファンカンパニーを立ち上げました」

横内さん「僕は8年前に横浜ビールに転職し、ビールに携わる仕事を続けるなかで、ビールは飲む楽しさだけでなく、乾杯をすることで人やまちが繋がっていく。そんな楽しさがあることに気が付きました。ビールを通してもっともっと横浜のまちで繋がりを作っていこうと、今年の春に工藤と共に横浜ファンカンパニーを立ち上げました」

横内 勇人( 横浜ファンカンパニー株式会社代表取締役 共同代表 兼 株式会社横浜ビール 広報・ファンプロジェクト ゼネラルマネージャー):1981年、板橋生まれ。3歳、6歳の娘を持つ2児のパパ。食品メーカーで営業、マーケティング、所長を経験後、2016年より横浜ビールに転職。横浜を”ビール”と”愛”で溢れるワクワクするまちにしたい!そんな想いで、ビール×ランニングの『横浜ビールランニングクラブ』や、ビール×自転車の『横浜ビアバイク』等、ビールを通した数々のプロジェクトを実施する。その活動をより進めていく為に、2024年4月23日、横浜ファンカンパニー株式会社を立ち上げる。

山下「横浜ファンカンパニーさんは、今回のキーワードでもある『ファン』という言葉をどのように捉えていますか?」

工藤さん「私は、ワクワクする感情で繋がる仲間、一緒にビールで乾杯できる仲間がファンだと思っています。私は、ファンを『楽しい=FUN』と捉えています。

そのため、一緒に仕事をさせていただく企業に対しても、ビールを買ってくださるお客様に対しても、友達であり仲間のような感覚で仕事ができたら良いなと思っています」

横内さん「僕は、自分たちが商品を『好き』であることが何より大事だと思っています。僕たちは、自分たちのビールが大好きなんです。だから売ろうというという気持ちよりも、自分が好きなものを知ってもらいたいという感覚で仕事をしています。

正直に言うと、『ファンを作ろう』とは思っておらず、僕たちの『好き』が自然と伝わって、共感してくれた人が、また自然と自分の『好き』を広げてくれている感覚です。

商品を買わないときも、『会いに来たよ』と直営店に顔を出してくれる方もいて、僕はそういう関係性がとても良いなと思っています。そういう繋がりが積み重なって、気付いたら『ファン』が増えていくのかなと思っています」

 

楽しみながら、自然と「好き」が広がる

山下「お店とお客様の関係、お店とまちとの繋がりは、それぞれの立場や肩書きに縛られてしまう部分も多いように感じます。4名のお話を聞いて、商いをしつつも、そういった垣根を超えた関係性づくりを実現しているのは素晴らしいことだと感じました。

横浜ファンカンパニーさんは、先ほどお話しいただいた『好き』を広げていくために、具体的にどういったことをされているのでしょうか?」

 

横内さん「ランニング、自転車、サウナなどとビールを掛け合わせたイベントを開催しています。月に1度開催しているビアランニングイベントでは、参加者の皆さんと横浜のまちを走り、最後に無料でビールを一杯お出しして、乾杯をしています。そうすると自然と参加者同士が仲良くなって、横浜ビールの常連さんになってくれるんです。

ビールとは一見関係ないような取り組みかもしれませんが、こういったイベントによって、『好き』を共有できる仲間が増えています」

山下「ご自身も楽しみながら、自然と『ファン』が増える取り組みをされているのが、とても印象的ですね。PINEDEさんは、各地に展開しているなかで、星天qlayだからこそやってみたいことはありますか?」

功刀さん「地域密着型ケーキ屋さんとして、ポップアップやワークショップをやりたいと思っています。先日は、同じくCゾーンにある保育園・ばばほいくしつの園児さんをお招きして、ケーキ作り体験をやらせていただきました。カフェスペースを活用して、大人も参加できる体験ワークショップを開催するなど、これから星天qlayでもいろいろな企画を行っていきたいと考えています」


山下「これから星天qlayで生まれる企画が楽しみです。では最後に五反分さんから、地域の皆様にメッセージをお願いします!」

五反田さん「保土ケ谷区で一番人気なケーキ屋さんになれるように頑張りますので、ぜひ皆様お越しください。お待ちしております!また、当店で販売してる七味クッキーはお酒にも合うので、今日はぜひビールとのペアリングを楽しんでいただけたら嬉しいです」

遊び心を持って自分の好きなものを楽しむ。人との繋がりを大切にする。

シンプルなようで難しいこの2つを軽やかに実現している2社だからこそ、自然と「好き」の輪が広がり、ファンが増えていくのではないでしょうか。

「好き」を起点にした場づくりの可能性を感じる、そんなトークセッションとなりました。

 

アップルパイとビールで乾杯!

トークイベント終了後は、参加者の皆さんにPINEDEのアップルパイをプレゼント。希望者はビールを購入し、みんなでアップルパイとビールで乾杯!

その後は交流タイムとなり、ゲストの4名と参加者が芝生でざっくばらんに会話を楽しんでいました。

 

BEER PARK~1日限りのYOI ピクニック~

この日の芝生広場では、横浜ビールのクラフトビールが楽しめる1日限りの「BEER PARK」を開催!


そそぎ立ての生ビール片手に芝生でくつろぐ最高の夕涼みとなりました。

ビールを販売しているすぐ隣には、横浜エリアを中心に出店しているキッチンカー「La Tacos」が出店。リビアタコスをはじめとしたカリフォルニアスタイルのメキシカン料理は、クラフトビールとの相性ばっちり!多くの人がペアリングを楽しんでいました。

さらにこの日は子どもが遊べるプレイエリアが設けられ、モルックなどの遊具や、ベンチなどのアウトドアグッズの無料貸し出しも行われました。ビールと食と遊びの要素が芝生広場にギュギュっと凝縮され、大人も子どもも自由気ままに楽しめる空間ができあがっていました。


ここからは、星天qlayのテナントが開催した企画をご紹介します!

 

《Cゾーン》

PINEDEは、芝生広場でアップルパイなどの出張販売を行ったほか、店舗では見てかわいい、食べて美味しい星天qlayの日限定クレープが販売されました。


PetPlus Trimming Salon Hoshiten qlayは、店先にサイコロを設置して「サイコロゾロ目チャレンジ」を開催。サイコロ2個を転がし、ゾロ目が出たらクーポンプレゼント、ゾロ目がでなければ100円引きという外れなしの企画に、多くの人が挑戦していました。


学童保育のワオキッズは、全園で「わおまつり」が同時開催されました。わなげ、まとあて、ヨーヨーつりなど夏らしいゲームが用意され、子どもたちが行列をつくる人気ぶり。ワオキッズに初めて来た方も多く、来場者数はなんと300人以上でした。


ワオキッズのすぐそばにある「惣ざいと土鍋ごはん 時々クラフトビール。SAI.」では、およそ月に1度行われている、特別メニューを楽しめる「THE 宴」を開催。この日限定で外飲みができる空間が作られました。

暑さが和らぎ始めた17時にスタートすると、あっという間に満席に!SAI.の彩豊かで美味しいご飯とお酒と共に、高架下での夕涼みを満喫していました。

 

《Bゾーン》

フラワーショップのReconnelは、ドライフラワーを瓶に詰めるマイリウムづくりのワークショップを開催しました。見ているだけで心が躍るような色も形もさまざまなドライフラワーが用意され、参加者はそれらを自由に手にとって、思い思いのマイリウムを完成させました。

無印良品 500は、消臭剤づくりのワークショップと、お菓子の試食会が行われました。ワークショップには、店舗で販売しているコーヒーフィルターと、星天qlayでコーヒーを販売するテナントの協力で集めたコーヒーかすを使用。「普段はあまり星川駅に来ない」というお客様も参加し、皆さんでテーブルを囲んで手を動かす楽しい時間となりました。

 

《Dゾーン》アーティストと一緒に楽しむライブ・ドローイング

クリエイター向け協働制作スタジオ「PILE」は、「アーティストと一緒に楽しむライブ・ドローイング」を開催。ハンドレタリング・アーティストであるBechoriさんが、参加者と共に、巨大なロール紙にレタリングによりアート作品を創作しました。

三菱鉛筆のワークショップサービス「Lakit」とのコラボイベントとして開催され、三菱鉛筆のポスカを使いながら、自由に絵や文字を描きました。参加者の皆さんはのびのびと協働制作を楽しんでおり、巨大な紙一面の作品が完成しました。

Bechoriさん「『何を描いても構わないので、とにかく個性を爆発させてください』とだけ伝えてスタートしました。大人も子どもも混ざって、20人ぐらいで紙に向かって描くというのはなかなかない機会で新鮮でした。描いているうちに初めましての人同士で会話が始まったり、紙のうえでも作品が合体していたりと、いろいろな交流が生まれていました。最終的にすごい長い作品ができて、僕もこんなことは初めてだったので、とても面白かったです」

最後はPILEの前に作品を並べて記念写真を撮りました。

 

《Dゾーン》YADORESI 子ども縁日

生きかたを、遊ぶ住まい「YADORESI」では縁日を開催!道沿いに並ぶ「はなれマド」も活用しながら、縁日やフリーマーケット、プロカメラマンによる出張写真館など、たくさんの企画が行われました。

縁日では、YADORESI住民とも交流が深い天王町の民間学童「MyPort」の子どもたちが店主さんに!夏になる前から、子どもたち自身でゲームや値段などを考えて準備をしてきたそうです。

こちらのビー玉ころがしゲームは、星天のまちを表しているのだそう。星天qlayや帷子小学校など、まちのスポットが再現されていました。

「ゲームやりませんかー?1回100円でーす!」と呼びかけたり、丁寧に遊びかたの説明をしたりと、子どもたちは準備の成果を存分に発揮して、素敵な縁日を作り上げていました。

MyPort・久下沼さん「もともと学童内でやっていた夏祭りをいつか外でやりたいと思っていたところ、昨年の夏にYADORESIのコミュニテビルダーである千花さんに出会いました。毎月第3土曜日に開催されているYADORESIのオープンデイにお邪魔したり、千花さんが講師としてMyPortに来てくれたりと関係性を作ってきたなかで、この縁日は一つの集大成のようなイベントでした。

何度かお邪魔しているので、自分の家のように感じている子どもたちも多いかもしれません。住民の方々と子どもたちが顔見知りになり、挨拶ができるような関係性ができているのも良いなと思っています。

今日の縁日では、生徒たちもたくさん遊びに来てくれましたし、地域の方とも新たに出会うことができて、とても楽しかったです」

 

《回遊企画》星天クイズラリー

この日は、星天qlay全体をフィールドにしたクイズラリーを開催!たくさんの子どもたちがクイズラリーに参加し、星天qlayのあちこちを巡って、クイズの答えを探しました。

答えがそろったら、DゾーンYADORESIへ。景品としてお菓子がプレゼントされました。

親子でご参加いただいた方も多かったクイズラリーは、お目当てのお店だけでなく、星天qlay全体を回遊するきっかけになっているようでした。

 

夏の終わりの宵祭

残りわずかな夏を遊びつくすさまざまな企画が開催された星天宵祭。

多種多様なテナントが集まり、「生きかたを、遊ぶ」というコンセプトを体現している星天qlayの魅力が溢れた1日になったのではないでしょうか?

今後もぜひ「生きかたを、遊ぶまち」、星天qlayにご注目ください!

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