2023.07.12
テナント間の連携を強め、「星天らしさ」を見つけていくー星天qlayギャザリングvol.2レポート
2023年2月にBゾーン(星川駅部)、4月にDゾーン(天王町駅西側エリア)がオープンした「星天qlay」。「生きかたを、遊ぶまち」をコンセプトに掲げるこの施設では、テナント間の連携を強めるため、コミュニケ―ションの場としての「ギャザリング」を定期開催しています。
3月に行われた第1回目のギャザリングには8店舗の代表者が参加し、他テナントのお客様の動向や所感を共有する実りある時間となりました。
星天qlayギャザリングvol.1のレポートはこちら
https://www.hoshiten-qlay.com/web/magazine/677/
今回は、5月18日(木)にqlaytion galleryで行われた第2回目のギャザリングの様子をお伝えします。
14名が参加!
参加したのは、暮らしの相談窓口、ダイワサイクルSTYLE、ハックドラッグ、Reconnel、無印良品500、タリーズコーヒー、YADORESIの方々。暮らしの相談窓口からは3名の方が参加してくださいました。
星天qlayのオーナーにあたる相鉄ビルマネジメントと、エリアブランディングを担うYADOKARI(株)からも2名ずつ参加し、計14名で星天qlayへの想いを共有する場となりました。
アイスブレイクタイム
まずはYADOKARI株式会社の山下さんから、今年度の冬に、施設全体での開催を予定している「生きかたを、遊ぶ」を体現するイベントの開催に向けて、現状の課題感を共有したり、テナント間の連携方法を探るという今回の議題について説明が行われました。
流れを共有した後は、アイスブレイクタイム。「子どもの頃によく遊んでいた場所」を各自付箋に書いていき、自己紹介に添えてそれぞれ発表していきます。普段関わる機会の少ない他テナントの方の人柄が垣間見え、和やかな雰囲気になりました。
ワーク➀お客様とのエピソードの共有
今回は参加者の皆様がより能動的にコミュニケーションをとることができるよう、2つのワークをご用意。1つ目のワークは、お客様とのエピソードの共有です。日々の接客で感じたことやお客様からいただいたリアクションなどを付箋に書き起こし、窓に貼り付けていきます。
窓には横軸と縦軸が作られ、左側には店舗に対するお客様の反応、右側には星天qlayの施設に対するお客様の反応、上部にはポジティブな反応、下部にはネガティブな反応を貼っていきます。
※ギャザリング後に窓から付箋を移動して撮影しました
グラフのように付箋を散りばめた後は、全員で窓を囲み、付箋に書いたエピソードをお話していきます。「なるほど」、「うちも同じようなことを言われたなぁ」などと共感の声もあがります。
【ポジティブな反応】
「施設の清掃が行き届いており、通路やお手洗いが綺麗で気持ち良いと言っていただいた」
「工事期間が長かった分、地域の方の期待値が高い」
「地域ならではの情報が知れたり、相鉄沿線の特産品を売ってほしいという声を頂く」
「地域の方からテナントさんとコラボレーションしたいという声を頂く」
「はなれマドや広場などを地域の方々も活用したがっている」
など、地域の方々やお客様が、星天qlayに地域密着型の施設として期待を抱いていることが共有されました。
【ネガティブなエピソード・課題】
「施設全体のパンフレットがほしい」
「雨の日の集客が難しい」
「駐車場まで少し距離があるため、ご年配の方から車で立ち寄りづらいという声を頂いた」
「電話でも駐車場のお問い合わせをいただくことが多いが、口頭で説明するのが難しく、外に出て案内したことがある」
「テナントの場所によっては、なかなか店舗を認知してもらえない」
課題と共に解決のためのアプローチについても話が及び、下記のような意見が挙がっていました。
【課題解決のためのアプローチ案】
「BゾーンとDゾーンを行き来する人が増えれば、星川駅の1階に入居しているお店も認知されるようになるかも」
「テナント同士がコラボレーションしてワンランク上の楽しみを提供できたら、お客様にも施設として満足いただけるうえに、自店舗の顧客とは異なるターゲット層にもアプローチができるのでは」
「『星天qlayでしかできないこと』をつくっていくことで、足を運ぶ動機付けができるのでは」
ワーク➁星天qlayでやってみたいことを考える
1つ目のワークで共有した現状や課題を踏まえ、2つ目のワークでは、星天qlayの強みや「星天qlayらしさ」を伝えるためにやってみたいこと、挑戦したいことなどを考えていきます。実現可能性よりも、「こういうことをしたらおもしろそう」というワクワク感を重視し、思い浮かんだアイデアを付箋に記していきました。
付箋を書きながら、近くに座ったテナント同士でコラボレーションの話が盛り上がり、具体的なお話まで進んでいる方々も。相鉄沿線の他店舗でのコラボレーション実績などを例にあげつつ、実りあるお話ができているようでした。
それぞれの案を窓に貼った後は、【スタンプラリーなどの回遊性イベント】をやりたい方々と、【店舗の中でワークショップや企画】をやりたい方々で2グループに分かれ、具体的にどんなことができるか妄想会議を行いました。
短い時間の中でも議論が盛り上がり、最後はそれぞれのグループで話し合った内容をお互いにシェアしました。
【回遊性イベントグループ】
・0 YEN TRUCK(※)のようにミッションを設定しクリアしてもらう
・星天qlayエリアを回遊する時に、ストーリーがあったらいいな
(例:ダイワサイクルSTYLEの自転車を試乗してまちを走り、ハックドラッグでプロテインを買う等)
・回遊に伴うストーリーも募集してみたい
(※過去の星天qlayのイベントで登場した、ミッションをクリアすることで0円でドリンクがもらえるキッチンカー)
【ワークショップや企画グループ】
・雨の日サービスとして駐車場を割引にする
・YADORESIのはなれマドを活用して出張販売することで、星川駅~天王町駅を行き来してほしい
・朝活や絵画教室などの企画をコラボレーションしてやりたい
Dゾーン・YADORESIのはなれマド
どちらのグループも、より多くの人に施設を認知してもらい、活用いただくための楽しいアイデアが生まれていました。そして、「実現したいアイデアがこれだけ出てくるけれど、実際にこれらを形にするにあたってハードルになっているものは何だろう?」という話題も。
【実現するにあたってのハードルは?】
・コラボしたい思いはあるけれど、具体的に話を進める場がない
・企画に繋がりそうではあるけれど、実現するにあたってどんな行程が必要なのかみえていない
このようなハードルに対し、「同じ空間にテナントが集まってポップアップを開いたら、『あのお店とならこういうコラボができそう』という気付きが得られるかも」といった意見が。
qlaytion garerallyで毎週決まった曜日、可能であれば集客に悩む日曜日などにポップアップを行うことで、テナント側はコラボレーションの可能性を探りつつ、お客様にも「毎週日曜日に星天qlayに行けばポップアップをしている」と足を運んでもらうきっかけが作れるのでは、という話が盛り上がりました。
生まれたアイデアを実現し、「星天らしさ」を発見する
ギャザリング終了後は自由参加の交流会の時間が設けられ、相鉄ビルマネジメントのご担当者様に直接相談をしたり、コラボレーションの話が盛り上がったテナント同士で案を詰めたり、時間の許す限り活発に交流している様子でした。
ワークを導入することで、参加者間でより活発な意見交換が行われた第2回のギャザリング。テナント間でのコラボレーションや回遊性イベントを実現することで、他の場所では見ることのできない「星天qlayらしさ」を発見し、次のアクション」に繋げていきます!
取材・文/橋本彩香