2024.11.15
イベントの秋に向け、コラボレーションの可能性を探る!ー星天qlayギャザリング vol.8レポート
相鉄本線星川駅から天王町駅間の高架下にある商業施設「星天qlay」では、従業員が集まって交流・意見交換を行うギャザリングを定期開催しています。テナント同士の連携を強め、エリアの活性化を図る目的で開催されているギャザリングでは、異なる店舗で働く従業員同士が顔を合わせて会話をすることで、これまでに様々なコラボレーションが生まれてきました。
今回は、2024年9月5日(木)に行われたギャザリングVol.8の様子をレポートします。
近況報告
今回のギャザリングは、テナントの方々の近況報告からスタート。Cゾーンにある学童保育「ワオキッズ」からは、9月21日に開催を控えていた「ワオまつり」について案内がありました。
Dゾーンにあるクリエイター向け協働制作スタジオ「PILE」からは、昨年に引き続き実施している若手クリエイターの創作活動サポートプログラム「PUSH FOR CREATION2024(以下、P4C)」の近況がシェアされました。
キャリアをスタートさせようとしている新人クリエイターを対象としたP4Cには、なんと60名もの応募があったとのこと。なかにはリトアニア、ジョージアなど海外からの応募もあったそうです。
多数の応募のなかから今年は3名のクリエイターが選出され、約3ヶ月間のPILEでの製作期間を経て、11月に行われる展覧会に臨みます。
▼P4Cの詳細はこちら
https://pile.yokohama/info/iv79j
星天qlayフェス、どうする?
続いては、11月16日(土)に開催される年に1度のお祭り「星天qlayフェス」についてのお話へ。まずは星天qlayのエリアブランディングを担当するYADOKARI株式会社より、星天qlayフェスの概要が説明されました。
その後はそれぞれのテナントから、星天qlayフェスに向けて現時点で考えていることの発表タイム。それぞれのテナントが考えている企画の種をフロアマップ上に可視化したうえで、下記の3チームに分かれてグループワークが行われました。
【グループA】
YADORESI、タリーズコーヒー、Pet Plus、ダイワサイクルSTYLE、SAI.
【グループB】
PILE、ミサキドーナツ、ワオキッズ、ばばほいくしつ
【グループC】
ハーチ株式会社、UNION SEAFOOD CAFE& HANERU、横浜国立大学 総合学術高等研究院 共創革新ダイナミクス研究ユニット、そうてつローゼン
グループごとにフロアマップを見て、どの場所でどんな企画が行われるかイメージしながら、コラボレーションの可能性を探ったり、各企画のブラッシュアップを図ります。
グループAでは、施設全体を回遊してもらうために実施予定のスタンプラリーについて話が盛り上がっている様子。それぞれのテナントが持つ魅力やアピールポイントを盛り込みながら、企画をブラッシュアップする方法を探っていました。
YADORESI「テナントの特色を活かしたミッションをクリアしたらスタンプがもらえるクエスト形式のスタンプラリーを実施したら、集客に繋がるのではと思います。カフェを巡ると完成するルート、親子で体験をすると完成するルート、各テナントのワークショップに参加すると完成するルートなど、バリエーションに富んだルートを用意できたら、多くの方に楽しんでいただけるのではないでしょうか」
グループAでは他にも、タリーズコーヒーが企画中の親子向けワークショップの話から、それぞれの店舗が子ども向けの職業体験を行うとしたらどんな体験を提供できるのかも検討していました。
ドーナツを販売するミサキドーナツ、クリエイター向けにさまざまな画材が揃っているPILE、子どもを預かるワオキッズ・ばばほいくしつが揃ったBチームでは、子どもたちがアートに触れる入口としてドーナツを題材にした企画ができないか、アイデアベースで話し合いが盛り上がっていました。
「店内に子どもたちが描いてくれたドーナツの塗り絵を掲示しているんです」というミサキドーナツさんの一言からアイデアが広がり、「それぞれのテナントがオリジナルドーナツのデザインを考え、それを展示したらおもしろそう」、「PILEにある使ったことのない画材を使ったら楽しそう」などと、お互いの強みを活かしたアイデアが広がっていました。
グループCでは、昨年度の星天qlayフェスの反省を活かして、よりイベントを楽しめるよう具体的なアイデアが話し合われました。
ハーチ株式会社「有料ワークショップと無料ワークショップのテナントが隣り合うと有料のテナントは集客が難しかったため、今年度はそういったバランスを考慮して、各テナントの企画場所を検討できると良いなと思います」
横浜国立大学「星天qlayは横に長い施設で移動に時間がかかるので、同時多発的に企画が行われるフェスでは、興味のあるイベントを回り切れない状況だったと感じています。今年度はそれぞれの企画の開始時間を調整し、様々なエリアの企画を横断的に楽しんでもらえるような工夫が必要だと思います」
最後はグループワークで話した内容を全体にシェア。自由にアイデアを拡散したチームから、具体的な改善案を模索したチームまで、さまざまな意見が飛び交ったグループワークの時間となりました。
ギャザリング終了後は、1時間ほど会場のqlaytion galleryが解放されて交流タイムが設けられました。相鉄ビルマネジメントやYADOKARIに相談をしたり、テナント同士で「一緒にこれをやりませんか?」とラブコールを送る時間として、各所で会話に花が咲きました。
徐々に開催が近づいている星天qlayフェス。ギャザリングでの交流からどんなコラボレーションの種が芽生えるのか。その様子を見届けに、ぜひ11月16日(土)は星天qlayに足を運んでみてください!
取材・文/橋本彩香